競馬関係者の獲得賞金はどんな分配がされているのか解説します

投稿者: | 9月 15, 2020

近年の競馬では三連単で数千万円の配当やWIN5での数億円の配当を見ることも珍しくなくなりました。

馬が走り、そして勝つために、馬主・生産牧場・調教師・騎手など様々な人たちが関わっています。

レースに勝った時、競馬関係者には一体いくら賞金が入り、どのように分配されるのでしょうか?

この記事では、”競馬の賞金”について説明します。

 

競馬は本賞金のみではない!多種多様な賞金のしくみについて

「ジャパンカップの1着賞金は3億円!」などという話は、競馬ファンなら誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

そして、実は競馬の賞金には1着から5着馬に与えられる”本賞”の他にも様々な種類の制度があるのでます。

ここでは、あまりよく知られていないJRAの賞金制度について見ていきたいと思います。

 

本賞:交付対象全競争の1着から5着馬

出走馬のうち、「1着馬から5着馬」に対して交付される賞金のことです。

第2着から第5着の本賞は、第1着本賞(100%)の40%・25%・15%・10%となっています。

競走馬別の獲得賞金を見る際は本賞の合計を計算します。

 

出走奨励金:全競走の6着馬から8着馬

6着から8着馬(重賞競走および平地オープン競走は6着馬から10着馬)には、出走奨励金が交付されます。

第6着から第8着の本賞は、第1着本賞(100%)の8%・7%・6%・3%・2%となっています。

また、下記の対象を満たす馬には特別出走奨励金が支払われています。

・古馬G1競走の11着以下の馬
・芝1,800m以上の古馬GⅡ競走の11着以下の馬
・ファン投票10位以内での有馬記念の出走馬
・ワールドオールスタージョッキーズの出走馬
・ヤングジョッキーズシリーズの出走馬

 

特別出走手当:全ての出走馬

全ての出走馬に対して、競走の区分等に応じて交付される手当のことです。

特別出走手当の金額
重賞競走:442,000円
特別競走:433,000円
1勝以上の競走:431,000円
新馬・未勝利競走:421,000円

 

その他の賞金制度

3歳以上の芝1,800m以上の平地競走の出走馬に与えられる”距離別出走奨励賞”、平地の全競走において、1着から5着となった内国産馬に与えられる”内国産馬奨励賞”、平地の新馬・未勝利競走において、1着から5着となった内国産牝馬に与えられる”内国産牝馬奨励賞”、特別競走の1着馬から3着馬に与えられる”付加賞”があります。

 

賞金シミュレーター

ここまで説明してきたJRAの賞金制度。

多種多様な賞金があり、計算が複雑です。

そのため、JRAのホームページでは賞金シミュレーターというものが用意されており、誰もが無料で利用することが可能です。

様々なシチュエーションを想定して入力し賞金を調べることができますので一度試してみてはいかがでしょうか。

 

馬主・生産牧場・騎手・調教師、それぞれの賞金配分はどうなるの?

競走馬がレースに出走するには、馬主・生産牧場・騎手・調教師といった人々が関わっています。では、賞金はどのような配分で分配されるのでしょうか。

先に上げた、「本賞」・「出走奨励金」・「特別出走手当」については競走馬が得た賞金を馬主・調教師・騎手・厩務員で配分します。

馬主80%・調教師10%・騎手5%・厩務員5%で割合は定められています。

 

また、騎手にはそれと合わせて「騎乗手当」と「騎手奨励手当」が与えられます。

1レースあたり約4~8万円前後が与えられています。

 

生産牧場には上記のような賞金は配分されませんが、生産牧場賞としてG1競走優勝で100万円、一般競走優勝で32万円、特別競走以上は5着まで賞金が与えられます。

実際には生産牧場は馬を生産し、セレクトセールなどのセリや直接馬主とコンタクトをとり庭先での取引で馬を売買することにより、大きな収入を得るケースが多いのです。

 

日本のレースと海外のレースの賞金比較

それではここからは実際に日本のG1レースについて、レース別の賞金を見ていきます。

また、日本のレースの賞金は海外のレースと比べて高額だと言われています。

海外の主要レースの賞金を見ていきましょう。

 

2020年JRAのG1レース賞金ランキング(1着賞金)

1位:3億円
ジャパンカップ・有馬記念

3位:2億円
日本ダービー

4位:1億5000万円
天皇賞・春・天皇賞・秋・宝塚記念

7位:1億2000万円
大阪杯・菊花賞

9位:1億1000万円
高松宮記念・皐月賞・オークス・安田記念・スプリンターズステークス・マイルチャンピオンシップ

15位:1億500万円
桜花賞・NHKマイルカップ・ヴィクトリアマイル・エリザベス女王杯

19位:1億円
フェブラリーステークス・秋華賞・チャンピオンズカップ

22位:7000万円
朝日杯フューチュリティステークス・ホープフルステークス

24位:6600万円
中山グランドジャンプ・中山大障害

26位6500万円
阪神ジュベナイルフィリーズ

 

海外の主要レース賞金ランキングトップ10(1着賞金)

1位:サウジカップ 10億8000万円
2位:ドバイワールドカップ 7億7760万円
3位:ジ・エベレスト 4億2350万円
4位:ドバイシーマクラシック 3億8830万円
5位:ドバイターフ 3億8830万円
6位:BCクラシック 3億5640万円
7位:凱旋門賞 3億4000万円
8位:メルボルンカップ 3億800万円
9位:ジャパンカップ 3億円
9位:有馬記念 3億円

 

外国人騎手が日本に来る理由

昨今日本の競馬で外国人の騎手を見ることは普通になりました。

彼らが、日本の競馬の賞金を目当てにやってきているということは多くのメディアで報じられています。

ですが、サウジアラビア・ドバイ・アメリカなどで行われる海外の主要レースは日本のG1よりも獲得賞金が高いのです。

それなのに、なぜ日本に彼らはやってくるのでしょうか。

 

その理由は、『日常的に行なわれているレース』の賞金です。

2勝クラス(1000万下クラス)の特別競争勝利賞金1500万円は、欧州の重賞勝利賞金にも劣りません。

なぜ、それだけの賞金が日頃から日本の競馬では出せるのかというと日本と海外の賞金の出どころにあります。

海外の高額賞金レースにはスポンサーが付いています。

 

例えば、サウジカップはサウジアラビアジョッキークラブ、ドバイワールドカップデーはエミレーツ航空といったスポンサーが賞金を負担しています。

ですが、日本の場合は勝馬投票券からの収入から賞金を負担しているのです。

そのため、特定のレースだけでなく、日常的に行われるレースでもしっかりと賞金を出すことができるのです。